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価値が分からなくても売りに出す

占領され、1972年の本土復帰までの間にも、切手は発行されています。日本の歴史を感じさせる内容が、絵柄や消印などからも知ることができ、切手収集家だけでなく、当時の記憶に想いを馳せる年代の方からも話題を集めています。こうした方からも日本切手は需要があるようで、例えば、1950年から1972年までのコレクション切手を査定に出した方がいらっしゃいます。本人は20代、祖父の遺品整理の際に出てきた代物で、年代的にも切手を使うこともなく、買取業者にて査定依頼されています。額面も円ではなくセントというように、歴史を感じられる切手ばかりでもあり、保存状態は良いとは言い難いものでしたが、精一杯の買取額で折り合いを付けた取引になったようです。このように、世代によっては歴史的価値が見出せないまま買取される切手もあるようです。しかし、次には切手を愛するコレクターの手に渡るため、決して売りに出すことが悪いことではないのではないでしょうか。

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